円安がいいか?円高がいいか?

円安ドル高が進行しています。(この記事を書いている6月中旬時点で1ドル=156円台後半)今年の1月は141円台前半でしたから、半年で15円ほど円安ドル高になっている計算です。

為替相場はいろいろな要素が絡み合って決まるので一概には言えませんが、原因の一つが「日米金利差」です。アメリカの金利は約23年ぶりの高水準が続いています。それに対して日本の金利は、つい先日マイナス金利を解除したばかりで、アメリカには遠く及びません。投資家は、金利の低い日本の円を売って、金利の高いアメリカのドルを買い、アメリカに投資する。だから円安ドル高が進む、という理論です。

この状況はまだ少し続きそうです。アメリカの中央銀行にあたるFRBは、年内の利下げ想定を、これまでの年3回から年1回に減らしたようです。アメリカではインフレが続いていて、利下げにはなお慎重な意見が多いのだそうです。(アメリカではハンバーガーとポテトとドリンクのセットが12ドル、日本円にして約1,900円と、日本の2倍以上するそうです。まさに、ビックマック価格!)

円安がいいか、円高がいいか。これも一概には言えません。海外旅行が好きな人にとって円安は嬉しくないですが、外貨で運用している人にとって円安は嬉しいでしょう。一つ言えるのは、円安でも円高でも困らないよう、ご自分の資産を日本や海外にバランスよく配分することでしょうか。投資の格言に「卵は一つの籠(かご)に盛るな」というものがあります。資産運用はトータルで考えたいですね。