ジェンダー・ギャップ指数が発表されました
世界経済フォーラムが男女平等の実現具合を数値化した「ジェンダー・ギャップ指数」が、6月12日に発表されました。日本は146か国中118位で、前年より7位上昇したもののG7では最低でした。この国の男女平等の道のりは、まだまだ道半ばです。
政治分野は多少改善したものの、経済分野が依然として低いまま。良く言われる「女性管理職比率」ももちろんですが、女性全体の賃金を上げないといけない。日本の男性の賃金を100とすると、女性は78.7しか稼いでいません。理由は、非正規労働者に女性が多いから。
一昨年、女性活躍推進法の制度改正が行われ、常時雇用する労働者が301人以上の事業主を対象として、「男女の賃金の差異」が情報公表の必須項目となりました。この「301人以上」は、きっと遠くない将来「101人以上」に下がるでしょう。
「なぜ御社の女性賃金は男性より低いのですか?」と聞かれて、「それはやっている仕事が違うからです」と回答すること自体は違法ではありません。しかし、「じゃあ、なぜ男女で仕事が違うんですか?」と聞かれたらどう答えるか?果たして誰もが納得すような、合理的な回答ができるでしょうか?
もちろん、企業にも言い分があります。男女の賃金格差は企業だけでなく社会全体で解決していくべき課題です。その課題解消に微力ながら貢献していきたいと思います。