五ノ井さん、米政府「勇気ある女性」を受賞

今日の日経新聞38面に、陸上自衛隊での性被害を訴えた元自衛官の五ノ井里奈さんが3日、都内の米大使公邸で「世界の勇気ある女性賞」の記念式典に参加したという記事が載っていました。五ノ井さんはかつての所属部隊で性被害を受けていたと実名告発し、3月に米政府から同賞を受賞していました。

私は女性労働者からセクハラの相談を受けることがありますが、会社の相談窓口に相談することすらためらう女性が多いのが実情です。ましてや、実名を公表して裁判という公的な場で相手方と対峙した五ノ井さんの勇気に、同じ女性として尊敬の念が堪えません。同じように励まされた女性も多くいたと思います。

普段から思うことですが、女性が「セクハラだ」と感じるレベルと、男性がそう感じるレベルに差があり過ぎます。セクハラの行為者には悪意がないことがほとんどですが(だからこそ、セクハラをしてしまうのかもしれませんが)、この認識の差が縮まらない限り、セクハラはなくならないように思います。(もちろん、女性から男性へのセクハラもありますので、一概には言えませんが。)

この記事を読んで、五ノ井さんのことを誇らしく思う反面、そもそも多くの女性が泣き寝入りしてしまう現状を思い、複雑な気持ちになりました。勇気ある女性でなければ性被害を訴えることができないという現状を変えなければいけません。

また、表彰されたのが米国というのも、ちょっと気になりました。日本で表彰されるようになってほしい。そういう社会にしたいです。